2015年3月17日火曜日

ベアと幸せ

トヨタ自動車のベアは4000円、日産自動車は5000円と、日本の代表的な企業の賃上げ回答の見通しが伝わってきました。

ベアとか春闘とか、そもそも話題にのぼるのは「経団連」に、そして組合が「連合」に加盟するような大手製造業のお話であって、たしかに景気改善の指標にはなるものの、就業人口の7割が勤める中堅・中小・ベンチャー企業にはどうもピンときていません。

国が推進する2%のインフレ目標や、昇給企業に対する減税などの施策に対して、目に見えるほど手取りが増えそうにない現状では、なかなか豊かになるイメージが沸いて来ないというのがホンネではと・・・
実際、老後の不安、子育て世代の教育費の不安、そして若年層の漠然とした将来不安は消えていませんしね。

不安を煽るつもりは毛頭ありませんが、昇給だけに頼っていては豊かさを得られないのではと思うのです。 成熟社会における潤いのある生活とは何か。何が充たされるべきなのかを考える必要がありそうです。

足元では、どうやったら仕事が楽しくなるか、どうしたら生活を充実させられるのかについて、もっともっと知恵を使わなければならないと思います。 当面は成長戦略と生産性の向上を目指すしかないのですが、なんだかんだ言っても、公私とも円満な人間関係が心の平穏と豊かさの原点。感謝と思いやりがお互いの幸せにつながると思います。

そうした心の豊かさを追求しつつ、やはり成長には変化へのチャレンジが不可欠です。仕事の仕方も生活のあり方も見つめ直さないといけないでしょう。

人生を約3万日と考えれば、自分がどの位置にいるか、よくわかります。 最初の1万日は親や周りの環境から与えられることが多く、次の1万日が本当の勝負。自分探しを終えて自らの人生を創り上げる時期です。そして最後の1万日は今までの集大成。

私自身、既に残り1/3の地点に来てしまっています。何かを成し遂げるには時間は限られている。ただし焦りは禁物。回り道もくよくよせず着実に前に進もう、と自分に言い聞かせています。

ストレスを減らして、健康でおいしいご飯を食べられることに感謝できることが一番の幸せかもしれません。


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