2015年2月24日火曜日

よい出会い

人との出会いを仕事にして、25年近くになります。その間、生命保険会社の営業と、人材紹介のエージェント(現在進行形)の仕事で得た出会いが、人生の柱になっています。それぞれ異なった業種、そしてサービスに見えますが、どちらも一つの出会いから仕事が始まります。

偶然の出会いから、大きなチャンスをいただいたことも少なからずあります。さまざまな経験から、自分の気持ちが前向きに開いていないと良い出会いは訪れない、と思うようになりました。

よい出会いは「人」とは限らず、「本」の場合もあります。 若いころは、迷ったときに本屋さんに行くようにしました。本の題名や帯のキャッチが響いたとき、自分が不安に思っていることや、そのとき欲しているものとシンクロして、偶然手に取った本から学んだことも多いです。 私も決して多読家ではありませんが、本に活路を見出そうとするときは、何か自分に変化を起こそうとしたときです。皆さまも同じような体験をされたことがあるでしょう。

また、目で見た映像や景色から影響を受けたとしたら、それも偶然の出会いでしょうか。キッカケは何でもいいのですが、前に進みたいという気持ちが出会いを呼び込むのだと信じています。

いま、多くの会社が人材難で、採用活動は表面上積極的ですが、採用もひとつの出会いですから、前向きな受け入れ態勢を作ることが大事だと思います。 入社後すぐ活躍できる人材の採用が難しいのなら、組織の成長に頼りになる人材、よい影響を与える人材を採用したほうが、後々マネジメントに苦労せずに済むでしょう。

先日の東京マラソンをテレビで見ていて、参加目的がさまざまであるランナーが、一同に走っているこの大イベントを運営するのは、かなり大変なことだと思いました。でも一度きりなら、何とかなりますよね。 一方、会社の場合は永続性が求められます。そこで働く目的も目指す目標も同じベクトルにしないと、烏合の衆になってしまいます。持続的成長を実現するには、先ずは会社自身が成長を望み成長への道筋を示すことだと考えます。

誰しも個人的な思いがあり、ときにけん制し合いますが、組織で活躍しようとするならば、その組織に良い影響を与えるかどうかを考え、行動してほしいというのが経営者の願いです。

かつて外資の保険会社に勤めたときも、設立間もない新しい会社で成長して勢いはありましたが、採用方針がバラバラで組織がまとまらず、いつも問題を抱えていました。 組織作りの第一ステージから第二ステージで、志同じくするリーダー層が団結して、会社を一つの方向へと導いて定着率が上がり、その後組織を大きくするために適した人材が次々に入ってきました。

どちらにしても、その場限り、その場しのぎの出会いしか考えていないと、組織拡大は難しくなるでしょう。


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