2009年2月11日水曜日

やはりベンチャースピリット

20代の知人から、会社を辞めるという連絡をもらった。
聞けば起業するという。彼は学生時代からITベンチャーでインターン
をしながら起業する機会をうかがっていたので十分に納得できるが、
やはり現職企業が極度の業績不振であることも起業に踏み切らせた
原因の一つだろう。

今後、彼のように起業する人が増えるかもしれない。

思い返せば10年前にも同じような状況だった気がする。
人材面では、日産リバイバルプランに代表される大手企業のリストラ、
再就職支援、新卒採用の抑制。経営面では、利益が出ていない新規
事業の凍結など・・・

経済環境がマイナスに変化する途上では、働く人のモチベーションが
下がり、組織の閉塞感が充満する。
自由なベンチャーを夢見て会社をスピンアウトしていく人が、また増える
だろう。

しかし今回は若干事情が違う。

前回はインターネットの黎明期で、ITを活用したちょっとしたアイディアが
事業として成立した。小資本のベンチャーが加速度的に成長する絵を
描けたけれど、あれから10年、ITの普及により隙間は狭まり、逆に新規
事業化の難易度はかなり上がっていると思う。

それだけに、シンプルに考えることが大切だと思う。

いつの時代も求められるのは支払うコストに対する顧客の満足度。
そのバランスが崩れた時、ビジネスモデルが崩壊するのだ。

逆に時勢にあったコストでのプロダクトを提供できれば勝てるチャンス
が生まれる。


また、最近地方で開業する税理士の先生から、
東京で事務所を立ち上げるので、そこで働いてくれる人材を欲しいと
のお話をいただいた。しかし、直接雇用する気持ちは無く、独立志望の
税理士の方とパートナーを組んでいきたいという。

独立には資本、顧客、そしてノウハウ・専門分野が必要だ。
どれかが欠けていると夢で終わる可能性がある。
単独で考えるより、パートナーを得ることで独立の実現性が高くなりそうだ。

事業展開したい側と、これから事業を起こしたい側。
双方にとってメリットあるプランを考えるのが、我々マッチングビジネスを
追及する立場の新たなテーマとなる。

ここが創造力とベンチャースピリットの発揮しどころ。
真剣に探せば道は開けると信じている。

行動あるのみ!

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